自分がいわゆる「冬季うつ」と呼ばれる状態になっているのではないかと気づいたのは最近のこと。11月下旬頃から3月下旬の今にいたるまで、心身の調子が悪い日が続いている。
3月に入ってから少しマシになってきたので、これは暖かい季節になれば回復するものなのかもしれないと思うようになった。
冬の時期、無気力な疲労感に加えて、不眠に悩まされることも多い。全く寝付けなかったり、眠れても数時間で目覚めてしまい、目覚ましのアラームより随分早く目覚めてしまい、再び眠ることができないといった具合だ。そういう時は決まって、頭の中が忙しなく考え事に溢れている。明日の天気や出社するために着る服の組み合わせといった身近なことから、これからの世界情勢や自分の人生についてのような、自分の力だけではどうにもならなそうなことまで、眠りたい気持ちをよそに脳みそはフル回転で、じっと考え事を続けている。
この頭の中の忙しなさは冬季うつのせいかと思っていたけど、春にむけて体調が良くなってきたと感じる頃合いになって、これまで眠る前の私の頭の中に陣取っていた未来への不安や心配事が、やりたいことリストに変わっただけだった。
旅行に行ってみたい場所や気になる美術館、近所にあっていつも通りかかるけど入ったことはないあのお店。友人や家族から聞いた気になるスポットに、チェーン店の期間限定メニューまで。いい加減運動の習慣を作りたいし、ペーパードライバーも卒業したい。
元気になった途端、やりたいことが溢れるように浮かんでは流れ、またすぐに別の興味あることが浮かんでくる。入れ替わりの速度は凄まじく、忘れないようにスマホのメモに入力し始めたら最後。やりたいことの実現に向けて詳細を調べ始めて、そこで更に他の関心事が現れて、思考の流れが止まらなくなり、気付いたら朝、なんてこともある。
調子の悪い時は不安なことを、元気な時はやりたいことや行きたい場所を、絶えず考え続けてしまうのが自分の質なのだと思う。
この落ち着きのなさというか、思考の勤勉さというか、頭の中で起きていることの風景を思い浮かべると、森の中でキノコに囲まれた自分が思い浮かぶ。不安な時はこのキノコには毒があるんじゃないかとか、そもそもキノコって腐るのか、賞味期限とかあるのかと考えて、元気な時は色や形が特徴的なキノコにばかり目が向いているのかもしれない。名前の分からないキノコについては調べたいし、エリンギや舞茸なら美味しい食べ方とかも知りたい。でも調べつくしたら人体には有害だと知って、その見た目を写真におさめるにとどめるかもしれない。
だだただ広い森の中で、キノコが気になってしまう私。木々の香りやたまに吹く穏やかな風だとか、遠くを流れる川の音にふと気づいて、目の前で起きていることに集中できている時間に、私はぼーっとしたりうとうとしたりしているのだと思う。
考えすぎては疲れるけど、そのおかげで実現できことも沢山あるから、もう少し自分でキノコ探しモードと森林浴モードの切り替えをコントロールできるようになればもっと生きやすくなると思う。自分の意志だけでは難しいから、お香をたいたり、ゆっくり湯船につかったり、五感を刺激する行動で切り替え上手になれないか模索中。ばちっとモード切替出来る時もあるけど、全然効果がなくて結局ずっと考え事をしている、なんて時もある。心や身体はすぐ疲れるのに、頭はずっと元気ですごいなあ。



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