山形旅行二日目の記録。前日は22時頃に健康的な早寝をしたので7時頃に起床。昨日楽しめなかった部屋風呂に入ります。半露天ということだったけど、もうほぼ露店の気持ち。大きな窓から簾越しに雪景色が見えて、お湯はあったかくて、幸せすぎてペットボトルでちびちび水分補給をしながらゆっくり浸かりました。部屋風呂のシャンプー類は大浴場のものとはまた違う種類で、ヒノキのようなアロマが香るもの。身体だけさっと洗って館内着に戻って朝食へ。チェックインの時に確認いただいたけど、朝食は8時に設定。
これも盛りだくさんで、普段の倍以上朝ごはんをしっかり食べたような気がする。部屋を出て歩いてすぐのところに専用の朝食会場があって、部屋を出たところで別会場の給仕をしていたスタッフの方に「おはようございます」と満面の笑みで声をかけられ、まず胸がいっぱいに。その方が無線で「〇〇の間のお客様がお見えです」と声をかけたら、「おばあちゃん!」と駆け寄って抱き着きたくなるような朗らかな女性スタッフさんが登場。料理を説明してくださった際の話し方や所作が亡くなった母方の祖母に似ていて、朝から心が満たされまくり。心の中でおばあちゃんと呼んでいたスタッフさんが朝食のメニューを一通り説明した後、ほかほかのご飯を茶碗によそって持ってきてくれた。もちろん山形産のお米。おかずが美味しいからきっとおかわりできますよ。コーヒーもありますからね、なにかあればそちらの電話で呼んでくださいねと、ニコニコ笑顔の後に退室。こんな歳の重ね方をしたいと思ったし、この宿の近所に住んでいたらお茶飲み友達になってくださいと握手しているところだった。
食後のコーヒーも可愛いカップに入ってやってきた。どこまでも気遣いがあって、可愛らしい宿。名残惜しくなりつつも10時前にはチェックアウト。精算をしてくださったスタッフの方に「この後はどちらに行かれるんですか」と声をかけられ、歩いて行ける距離にある広重美術館に行くつもりだと言うと割引券があるので少々お待ちください、とわざわざフロントの奥まで取りに行ってくださった。これからの人生、優しさとはなんであったかを忘れた時はこの宿に戻ってこようと思った。おばあちゃんにもまた会いたいし。広重美術館は1階にカフェやセレクトショップが入った建物の二階にある小さな美術館だったが、常設展と企画展の2部屋に分かれていて見応えがあった。チケット売り場が地元の図書館のカウンターのようだなと思っていると、受付の方が、私が宿から持ってきたスーツケースに気付いて「大きい荷物はお預かりしますよ」とわざわざカウンターから出てきてくださった。建物一棟が丸ごと美術館のようなところに行くとコインロッカーがあることがほとんどだけど、ロッカーが無い場合に大きな荷物を持って100%展示を楽しむのも難しいから、声掛けはありがたかった。海外の人から見ると日本人は優しいと聞いたりするけど、この時は天童の人たちが特別優しい気がした。
広重美術館は1階にカフェやセレクトショップが入った建物の二階にある小さな美術館だったが、常設展と企画展の2部屋に分かれていて見応えがあった。チケット売り場が地元の図書館のカウンターのようだなと思っていると、受付の方が、私が宿から持ってきたスーツケースに気付いて「大きい荷物はお預かりしますよ」とわざわざカウンターから出てきてくださった。建物一棟が丸ごと美術館のようなところに行くとコインロッカーがあることがほとんどだけど、ロッカーが無い場合に大きな荷物を持って100%展示を楽しむのも難しいから、声掛けはありがたかった。海外の人から見ると日本人は優しいと聞いたりするけど、この時は天童の人たちが特別優しい気がした。じっくり浮世絵を見てから、美術館の前のバス停から天童駅へ。ここで大きな荷物はロッカーに預けてしまう。バスでは交通ICカードが使えたけど、ロッカーは現金の小銭のみ使えるタイプで、600円だった。ここからタクシーで山寺前まで移動。あとから気付くが、天童駅で荷物を預けずに山寺駅まで行って、山寺駅から直接新幹線に乗る山形駅まで行けば良かったと思う。山寺駅にも大きな荷物が入りそうなロッカーはあったし。山寺駅には展望台があったが、雪のせいか閉鎖中で登れなかった。天童駅から山寺への間、車内から山々に積もった雪を眺める。樹氷を見たいと思っていたけど、ここから見る景色でも十分だと思うくらい、山間の木々にはへばりつくように雪が積もっていた。
山寺駅までは20-30分ほど。雪道でもぐんぐん運転していく地元の人たちはすごい。ペーパードライバーのままゴールド免許を更新し続ける私には特別な訓練が必要だ。山寺の参道入り口にタクシーを横づけしてもらい下車。山寺駅から歩くと15-20分くらいかかりそうな道のりをショートカットできてお得な気がした。歩くのももちろん楽しいけど、雪が降ったあとの駅前や車通りのある道路は雪が溶けて土ろ混じってべしゃべしゃな状態だったので、歩くのも苦労した。山寺の参道入口というところから山間の階段をずんずん上っていく。背の高い木が生い茂る山道だし、人通りが多いというわけでもないので、雪は新鮮に残ったまま。階段の幅もそんなに広くはないから、上りながら下ってくる参拝者に会ったら道を譲りあう。やったことはないけど、登山でもこんなことがあるのかなと思った。
階段の総段数は1000段以上あるらしい。数えながら登る余裕もなかったので正確なところは分からないが、とにかくきつかった。山寺のどこをメインにするかは人によるが、とにかく遠くから見えていた展望台のような高台を目指した。ここには最後の難所があって、高台まで後少しのところが小さな坂のようになっていて、そこが雪のせいで完全に凍っている。傍にロープが通してあるのでそれをつかまりながら登るのだが登山用の本格的な靴でないと、足もとに引っかかる場所がなくてつるつる滑る。行きはロープを持つ手に力を込めて身体を引き上げればよいが、帰りは派手に転んだ。体幹や体重移動に慣れていないと、ロープをつかんでいるだけでは体重に任せてつるんといってしまう。足でもきちんとふんばらないといけない。転んだけど大した勾配の坂でもないし、寒さ対策で厚着をしていたからつるんと滑って軽く尻餅をついた程度で怪我はしていない。高台からの景色は、山寺周辺を見渡せて絶景なのでぜひ見てみてほしい。登山は上りより下りがきついと聞いたことがあったが、山寺参拝もそれに漏れず、1000段以上の階段を下りるのは完全に修行だった。最後のほうは膝ががくがくするほどだった。朝から山寺に来ていたので参道入口に戻ってきたところでちょうど昼時。疲労困憊なのでそのまま芋煮を食べに「いずみや」というお店を訪れた。泊まっていた宿に山寺周辺の手書きマップがあったので、前日からここに芋煮を食べに行こうと決めていた。寒かったので七味を沢山かけて食べた芋煮は疲れた身体にすっと馴染んだ。店員の方も終始笑顔で親切で、お冷の補充だとか常に気にかけてくれた。1時間ほどかけてゆっくり食事で体力を回復させてから、山寺駅方面に戻って、芭蕉記念館へ向かう。この場所も宿で貰った散策マップに書いてあったので気になっていた。山寺駅から記念館までは階段を上る道と、車道を歩いて坂道を登っていく道とがあるのだが、山寺参拝後は後者の坂道の利用をおすすめする。車道からでも記念館へ辿り着けることに気付いたのは帰り道で、行きは階段を使ったので、昼食で回復させた少しの体力ががっつりと削られた。ありがたいことに資料館の中にはソファも複数あったので、休みながら芭蕉が奥の細道で歩いた道のりや、彼の弟子たちについて見て回らせてもらった。正直後半は体力が底をついて眠気がだいぶきていた。
坂道をゆっくり下って、山寺駅前でタクシーを呼ぶ。「きてけろTaxi」というアプリを使用したら1分も待たずに配車されて驚く。複数のタクシー会社から最も近くに車がある会社を選んで予約できるシステムのおかげだったと思う。配車にかかる手数料も無料というのもありがたかった。タクシーアプリとか、種類が多いから統一してほしいと思ったこともあるが、こういう地域ごとの単位で配車網が構築されているのも良いとおもった。「きてけろ」の響きも可愛いし。天童駅に戻り、新幹線に乗るため山形駅へ向かう。お土産や駅弁を買うために山形駅の滞在時間は1時間ほどとっておいた。改札を出て左手にあるエスパル山形には地元銘菓を扱うお店が揃っていて、大きいものは配送も頼めるので便利だった。
実はこの山形旅行のあと、数か月後にもう一度山形を訪れているのだが、この際にもリピートした、山形でお気に入りのお菓子が2つあるので紹介させてほしい。1つ目は甘いもの部門。杵屋リップルパイ。白あんやクルミの入った5センチ幅くらいのパイ。最初は試しに2つ入りを買ったのだが、帰りの新幹線であまりの美味しに感動し、もっと買えば良かったと後悔したほどだ。餡の甘味は優しく、クルミの食感・風味も心地よい。白あんが苦手な人にも一度食べてみてほしいなと思った。リップルパイに並んで「生リップルパイ」というのもあったのだが、要冷蔵で4個入りからの販売のようで手が出せなかった。でも今後必ず食べてみたい。2つ目はしょっぱいもの部門。煎餅工房さがえ屋の「ゆずみそ」の煎餅。ゆずの爽やかな風味と味噌のコクが良い。お手頃価格で数百円で5枚入りのパックがあって、「柚子胡椒好きし、おいしそう」と何気なく手に取ったのだが、帰宅して食べてみたら手が止まらなくなった。何枚でも食べられてしまう。二度目に山形を訪れた際はゆずみそに加えて、豊年揚げとさがえ焼きを追加で購入。豊年揚げははちみつを使用したザクザクと甘い煎餅で、さがえ焼きは甘口醤油を使用した薄い煎餅。上に散らされた海苔も美味しい。
お土産を買った後も時間があったので、山形駅の西口を出た先の「0035 BY KIYOKAWAYA」というカフェでお茶をした。やまぎん県民ホールという総合文化芸術館の一階にあるお店で、この県民ホールも立派な建物だった。バレエ公演もやるらしい、大きな建物だ。
カフェでは「ほわいとぱりろーる」という白いロールケーキとカフェラテを注文。生地はもちもちとした食感でクリームの部分はミルク感がありながらも軽くぺろりと平らげてしまった。このお店もお洒落で綺麗で、山形駅前の洗練され具合に感動。自分の学生時代を過ごした街も商業施設は色々あったけど、県産品を扱うお洒落なカフェや芸術に特化したホールみたいなものは無かった。いい場所だなあと感じた。
1月下旬に1泊2日で訪れた山形県。
冬の天童温泉、オススメです。また行きたい。



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